NTTどこかを退職した話をゆるく
去年末(2018年)〜年始にかけてNTTグループの退職エントリが流行っていましたね。
私自身そのときはNTTグループに在籍していてもうすでに辞めることを決めていたのであぁ〜わかる〜って一昔前の女子高生を脳内に召喚しながら読んでいました。
と言っても18卒からの入社なんでなにもかもわかっている立場ではないですし主観的な文章になります。
内部事情や退職するにいたった大いなる思想なんてものは期待しないでください。
余談ですが大いなる力には大いなる責任が伴いますよ。
中身なんてないです、ただの雑記です。
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ざっと流れ
某SIer
2018年4月に入社して約2ヶ月間新入社員全体での集合研修がありました。
内容としては大きく2つ。
いわゆるビジネスマンに必要な汎用的な研修1ヶ月、システム開発に関する研修(と言ってもただのグループワーク)1ヶ月といった感じです。
研修がしっかりしているとか聞かされていましたがただ2ヶ月学生みたいな感じで楽しかったなっていう感想しかないです。
こんなんで給料もらっていいのかよ〜って研修中の新入社員が100人いたとしたら150人が思うようなことを私も思っていました。
実際クラス分けされて1ヶ月ずつ過ごすのでまさに学校。
そこから各配属先に分かれて配属先でちょっとした研修orいきなり実務となります。
いきなり実務といっても新入社員一人一人にトレーナーがつくので心配ないです。定期的にゆっくりコミュニケーションをとる場・OJTを振り返る場も設けられてはいます。
ここで人間的に合わなかったり完全放置されたらけっこうつらい思いします。(私の担当トレーナーはすごくいい方でした)
私が配属されたプロジェクトはいわゆるレガシーなシステムの保守・機能追加をおこなっているプロジェクトでした。
ほとんどの時間を保守に費やしていて、開発案件があったとしても内部の事情により開発とはとてもいえないような開発手法でした。
エンジニアらしい仕事をしている人は自分の周りでは見たことがないです。
とにかく1日8時間がつまらなくてそのまま1年以内に退職しました。
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退職理由
自分で手を動かして開発したかった
これが一番大きいです。
もともと大学時代から情報系を専攻していたわけではありませんが、内定期間あたりから自分でIT界隈の場をキャッチアップしていくにつれ自分でコード書いて開発したいなと思っていました。その気持ちが配属された後もずっと続いていたので辞める方向で動くようにしました。
プロジェクトにも寄りますが、私の場合ほぼ 資料作成する人 になる予感がしてました。
本当に辞めた理由のほとんどがこれです。会社辞めるのなんて あっ辞めよ って思ったら辞めたらいいんです。人生どうにかなるんです。(人生経験24年・男性)
デロリアンに乗れた
上司を見ていたら自分の未来がなんとなく見えてしまいました。
何歳でいくらもらってこんな仕事してあとは家計支えるために仕事するんだなって勝手に自分の中で理解したつもりでいました。
起承転結全部知ってる好きでもない映画をまた一から観なきゃいけないなとか思っていました。
それはそれで素晴らしいと思います。
先がわからない毎日過ごしたかっただけです。
これはただ私がガキっぽいだけです。
未来は見えるけど過去には戻れなかったです。
めちゃめちゃ印刷する
文字通りめちゃめちゃ紙を印刷していた覚えがあります。
午前中ほとんど印刷に時間を費やしていたこともあります。
エコなんてまやかしだったな、いやでもここの紙消費量が減ったところでどうせ紙は生産され続けるし森林は伐採の運命しかないんじゃないか、エコ活動進みはじめたとき製紙会社どんな気持ちだったんだろう、おれたちの生死がかかってるってか とか思ってました。
プリンターの調子が悪くなった時はフロア全体がてんやわんやしてましたね。
お客様と会議するときにお客様はパソコンで資料見てるのに私たちは全員資料を紙に印刷してきてました。パソコンモチハコベナイ
一番驚愕したのがコードレビューを紙で印刷していたことですね。
PCのスペックがぱない
PCのスペックがぱなかったです。
全社シンクライアント環境で仕事をするのですが少なくとも普通のSEはメモリが大きくても4GBとかでした。
エクセルでちょっとしたマクロ組んで回すだけでも何回もフリーズしてました。
常にタスクマネージャー開いてました。
本当に4GBもあったのかなあれ。
雑務多し
これは大きい会社なら仕方がないかなとも思いますが、1年目とか2年目は業務とは直接関係のない雑務に割く時間が多くなります。
プロジェクト全体で協力したら一瞬で終わるだろって思うような雑務でもしきたりみたいな感じで1年目がやることになります。しかも1年目から物申すみたいなことはできませんでしたね。
社内イベントの準備みたいなことも1年目2年目とかがやります。ああいうのって誰が楽しいんでしょうね。
・良かった点
上記の退職理由を見てお察しの通り、辞めた理由しょぼすぎない??
ってなるぐらい基本的には良い会社だと思います。
ただ単に仕事に何を求めるかの話だけだと思います。
基本的に良い人ばかり
他の会社と比べたわけではないですが、人間的にできてる人が多いです。
悪質なモラハラとかパワハラは少なくとも自分の耳には入ってきたことがないです。
会社全体としても社員のことをちゃんと考えてくれるなと思いました。(要望が通るかとかは置いておいて)
福利厚生素晴らしや
素晴らしいです。
新入社員でも全然余裕ある生活できると思います。
派手な生活したいぜって人は知りません。
ただの1年目社員でも恩恵感じられたので、結婚したり子供できたりしたらもう恩恵受けすぎで申し訳なくなっちゃうんじゃないかなとか思いました。
病気とかで休職しても戻ってきやすい環境です。
とにかく働きやすいです。
全国のお母さんお父さんからの信頼抜群です。
それだけを武器に自身もってプロポーズしましょう。
就労環境素晴らしや
残業もほぼなかったし年休もバシバシ取れました。
休日出勤もありましたが必ず代休がとれます。
休日出勤すると手当がつくし休日混んでいるところに平日出かけることができるから私は最高でした。
が、
もうこれは配属によるとしか言えないです。
もちろんめちゃめちゃ残業してるところもあります。
同じプロジェクトでもチームによって全然違います。
でもちゃんと残業代はつきます。つくと思います。つくはずです。
そこそこの人生送れる
もらえるお金も平均と比べればだいぶもらえると思います。
普通の家庭よりはいい暮らしできるんじゃないでしょうか。
派手な暮らししたいぜって人は知りません。
巷では終始雇用が終わるとかSIのビジネスモデルが終わるとか言う人がいますが、中長期的に見てもこれぐらいの規模の会社ではそんなに心配いらないと思います。
多重下請け構造といったビジネス構造に嫌悪感を抱く人が一定数いるからネガティブな情報は多いですけどね。SIerに親でも殺されたのかな。
あれだけ大規模なプロジェクトを安定的に回し続けるというのは一朝一夕ではとてもできるとは思いません。やはり太古からのノウハウってものは新技術とか天才的な知恵で簡単に勝てっこないです。おばあちゃんの知恵最強みたいなもんですね。
異動してきた人や新入社員でもある程度の仕事ができるように全てが手順化されているのは本当にすごいと思いました。
とにかく仕事は仕事と割り切れる人にはこれほどの会社はそうそうないでしょう。
・最後に
退職を伝えた際も迅速に対応していただいて暖かく見送ってくださった上司の方々には本当に頭があがりません。
同期にも感謝しかないです。
現在はいわゆるweb業界でエンジニアをしています。
前職とはかなり環境が違い、毎日楽しく仕事をさせていただいています。
これから自分の中でも考え方の変化が幾度となくあると思いますし、何年後かに退職したことを後悔するのかな〜って考えただけでワクワクします。
とにかく毎日ワクワクできればいいです。
クソみたいな文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。